自分の原点

私は台湾出身で文字・学問を大切にする「客家文化」の中で育ちました。祖父と祖母は日本式の教育を受けていたため、その影響もあり、日本に憧れるようになりました。高校を卒業してまもなく日本に留学したいと考え、留学生を大切にしている創価大学を志願しました。それから同大学の別科日本語研修課程に無事入学し、「宝友寮」という学寮に住むようになりました。学寮には学生ボランティアの寮役員が一緒に住んでおり、大学の国際課と提携して生活や在留資格等様々なことをサポートしてくれました。クリスマスやお正月には手を尽くして一緒に祝い、入試の時には真心のお握りを作ってくれました。その寮生活が日本をさらに好きになったきっかけになり、日本で頑張っていく原点になりました。

大学では国際交流と翻訳の後輩育成に役立ちたいと思い、メンバーが約20数名の翻訳サークルを立ち上げ、部長として運営に尽力しました。具体的な取り組みとしては約200ページの教育関係の書籍を中国語に翻訳して300冊を無料頒布し、翻訳についての展示へ800人の来場者に来て頂くことができました。また、大学で留学相談を受けつけた時は、学生たちの心に寄り添うことを心がけて留学に行く目的や夢を聴きながら一緒に情報を収集し、留学の準備を手伝いました。海外の大学や大学院の資料を案内したり、語学力習得のための資源や勉強の仕方を教えたりしました。